理学療法士の魅力は他職にはないものも

理学療法士は、解剖学や運動学などの知識を活かして肉体的な痛みの原因がどこにあるのか、どうすれば痛みを軽減することができるのかを考えるリハビリのエキスパートのことです。理学療法士の魅力の1つは、他の職種にもいえることですが人と関わって仕事ができる点でしょう。

理学療法士で働くときには、病院の医師や看護師と一緒に協力しながら仕事を進めていく必要がある他、病院以外であればケアマネージャーと連携することも必要になってきますし、患者だけではなくその家族とも関わることができます。そのため、自分のペースで仕事を進められることはあまりないかもしれませんが、他職種や患者と信頼関係を構築しやすいという側面があるのです。そうして関わる人たちとの間で信頼関係を築き、仕事を進めていくことによって相互理解が深められて仕事がうまく回ります。また、周囲とうまく協力するという難しさがある分、自分自身の成長を実感しやすい環境にあるともいえるでしょう。

さらに、自分が行ったリハビリで患者の病状が、次第に改善されていく様子を直に見ることができるのもこの仕事の大きな魅力です。これまでできなかったことができるようになったときに、患者とともにその喜びを共有することができるのは貴重な経験となります。患者をサポートする職種としては看護師や介護福祉士もありますが、これらの職種は疾患を抱える患者をサポートするのに対して、理学療法士はできないことをできるようにする仕事なので、他職種にはない魅力があるのです。